TOEICと英検の換算:CEFRで見る対応表、級別・点数別の目安、違い、難易度、選び方

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TOEICと英検の比較。CEFRで見る対応と違いを解説します。

概要

英検(実用英語技能検定)とTOEICを直接つなぐ公式の換算表はありません。比べられるのは、日本英語検定協会とIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)がそれぞれ公表しているCEFRとの対応を経由したときだけです。たとえば英検2級の合格水準はB1で、TOEIC L&RでB1にあたるのはリスニング275点・リーディング275点以上です。このページでは2つの公式表だけで目安の表を組み、どこからが非公式の読み替えかを分けて示します。

取り上げる順番は、次のとおりです。

  • 換算できるかどうか
  • CEFRで見る対応表
  • 英検1級・準1級、2級、準2級・準2級プラス・3級の目安
  • TOEICの点数別の目安
  • 表を見るときの注意点
  • 試験の違いと難易度
  • 就職と入試での使われ方、両方受ける意味
  • どちらを受けるかの決め方

TOEICと英検は換算できますか?

公式の換算表はなく、比べられるのはCEFRで同じ段に入るかどうかまでです。 TOEICは日本ではIIBCが、英検は公益財団法人 日本英語検定協会が実施していて、どちらの団体も相手の試験への換算を公表していません。両者が出しているのは、自分の試験とCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)との対応だけです。CEFRは外国語の力をA1からC2までの6段階で示す枠組みです。

だから「英検2級=TOEIC何点」という1対1の読み替えは作れません。検索結果やAIによる概要に出てくる表では、英検準1級がTOEIC 785〜940点とされたり、740〜820点とされたりして、数字がページごとに食い違います。どれも事業者がCEFRを経由して作った推定の目安です。次のセクションでは、2つの公式表だけを使って組み直します。

TOEICと英検の換算表はCEFRでどう対応しますか?

CEFRを共通の物差しにすると、C1は英検1級とTOEIC L&Rのリスニング490点・リーディング455点以上、B2は準1級とL400・R385以上が同じ段に並びます。B1は2級とL275・R275以上、A2は準2級・準2級プラスとL110・R115以上、A1は3級とL60・R60以上です。

英検の列は日本英語検定協会、TOEICの列はIIBCの数字で、2つを横に並べたのはこのページの読み方なので、表は参考として見てください。

CEFR英検:4技能総合CSEスコアの下限英検:合格基準スコアの合計でその段に入る級TOEIC L&R:リスニングの最低点リーディングの最低点2つの合計
C126001級(2028+602=2630)490455945
B22300準1級(1792+512=2304)400385785
B119502級(1520+460=1980)275275550
A21700準2級プラス(1402+427=1829)・準2級(1322+406=1728)110115225
A114003級(1103+353=1456)6060120

出典は、英検の2列が日本英語検定協会「英検CSEスコアとは」、TOEICの3列がIIBC「TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表」です。どちらも2026年10月8日に閲覧しました。

IIBCの表は総合点ではなく、セクションごとの最低スコアで書かれています。IIBC自身が「数字はそれぞれのレベルに対応する最低スコアを示しています」と注記しているので、合計の列はリスニングとリーディングを足しただけの数字です。英検側の合計も、一次試験と二次試験の合格基準スコアを足したもので、英検CSEスコアで見るとどの級も合格ラインがそのCEFRの下限をわずかに上回ります。

英検の4級・5級はCEFRの算出範囲外で、CEFRレベルは表示されません。TOEIC L&RにはC2の行がありません。2026年10月8日に「toeic 英検 換算」の上位ページを読み比べたところ、IIBCの表にあるC1の490点・455点を載せた換算表は1つもありませんでした。

英検1級・準1級はTOEICで何点くらいですか?

英検準1級の合格水準はCEFR B2で、TOEIC L&RでB2にあたるのはリスニング400点以上・リーディング385点以上(合計785点以上)です。英検1級はC1で、TOEICではL490・R455以上(合計945点以上)になります。

準1級の合格基準スコアの合計2304は、B2の下限2300のすぐ上です。合格したばかりなら、B2の入口にいると考えられます。英検1級の2630もC1の下限2600のすぐ上です。TOEICは945点に届いてもC1が上限で、C2に対応するスコアはありません。なお「準一級」で検索されることも多いのですが、英検の表記は準1級です。

英検2級はTOEICで何点くらいですか?

英検2級の合格水準はCEFR B1で、TOEIC L&RでB1にあたるのはリスニング275点以上・リーディング275点以上(合計550点以上)です。B2の基準のL400・R385に届くまでが、B1の範囲です。

2級の合格基準スコアの合計1980は、B1の下限1950の30点上にあります。日本英語検定協会は級ごとにCEFR算出範囲を決めていて、2級の受験者に表示されるのはA2かB1までです。範囲を上回っても表示は2級の上限のB1にとどまるので、2級の合格はB1の証明にはなっても、それより上の証明にはなりません。

英検準2級・準2級プラス・3級はTOEICで何点くらいですか?

英検準2級と準2級プラスの合格水準はCEFR A2で、TOEIC L&Rではリスニング110点・リーディング115点以上(合計225点以上)です。英検3級はA1で、TOEICではL60・R60以上(合計120点以上)になります。

準2級プラスは、準2級と2級の間に加わった級です。合格基準スコアの合計は1829で準2級の1728より高いものの、CEFRでは同じA2に入ります。3級の合計1456は、A1の範囲(1400から)です。4級・5級はCEFRの算出範囲外なので、TOEICと比べる土台がありません。TOEIC L&Rは初級者どうしの差を細かく測るテストではないため、この段階なら初級者向けのTOEIC Bridgeもあります。

TOEICの点数は英検何級にあたりますか?

TOEIC L&Rの点数をCEFRに置き換えてから英検の級と並べると、200点はA1で英検3級と同じ段、600点と700点はB1で2級と同じ段に入ります。800点は、リスニング400点・リーディング385点以上ならB2で、準1級と同じ段です。

点数別に、同じ段に入る英検の級を整理すると下の表になります。

TOEICの点数CEFR(両セクションが最低点を満たす場合)同じ段に入る英検の級
200点A13級
300点・400点・500点A2準2級・準2級プラス
600点・700点B12級
800点・900点B2準1級
945点以上C11級

ただし、合計点だけでは段は決まりません。800点でもL450・R350なら、リーディングがB2の385点に届かずB1です。「TOEIC 600点は英検何級?」と聞かれたら、この表から「CEFRでは2級と同じB1」と答えられます。

これは、TOEIC 600点なら英検2級に合格できるという意味ではありません。英検の3級以上は4技能で判定され、TOEIC L&Rは聞く・読むだけを測ります。同じ段に入っていても、同じ英語力とは言えません。

TOEICと英検の換算表を見るときの注意点は?

換算表を読み違えないために、判定に使う技能の数、級ごとの表示の上限と下限、TOEICのセクション別の最低点の3点を押さえます。英検側の2点から、順に並べます。

1. 英検の4技能総合CEFRは、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの合計で決まります。二次試験まで受けないと判定されず、一次試験の成績だけでは出ません。

2. 級ごとにCEFR算出範囲があり、準1級の受験者に表示されるのはB1かB2、1級はB2かC1だけです。範囲を下回ると、4技能総合CEFRは表示されません。

3. TOEICは合計点ではなく、リスニングとリーディングのそれぞれが最低スコアを満たして初めてそのレベルです。片方が足りなければ、下のレベルにとどまります。

日本英語検定協会は、この判定方法が文部科学省の作業部会で示された平成30年3月版「各資格・検定試験とCEFR対照表」に基づくと説明しています。第三者の対照表どうしが食い違うのは、多くがこの3点を省いて、級と点数を1対1で並べているからです。

TOEICと英検は何が違いますか?

いちばん大きな違いは結果の出方です。TOEIC L&Rは合否のない10〜990点・5点刻みのスコア、英検は受ける級ごとの合否に英検CSEスコアが付く形です。

実施団体から結果の書類まで、6つの項目で比べました。

項目TOEIC L&R英検
実施団体IIBC日本英語検定協会
結果10〜990点のスコア、合否なし級ごとの合否と英検CSEスコア
測る技能聞く・読むの2技能(話す・書くは別のTOEIC S&W)3級以上は読む・聞く・書く・話すの4技能、4級・5級は読む・聞くと別枠のスピーキングテスト
試験の構成全員が同じ200問、約2時間一次試験はリーディング・リスニング・ライティング、二次試験はスピーキング(面接)のみで判定
合格の基準なし各級の合格基準スコアは変動しない
結果の書類公開テストは公式認定証成績表(4技能総合CEFRを表示)

TOEICでは全員が同じ問題を受けて点数で位置が決まり、英検では自分で選んだ級に受かるかどうかが決まります。

測る英語の場面も、各団体の説明が違います。IIBCはTOEIC L&Rを「日常生活やグローバルビジネスで活きる“英語で聞く・読む能力”」を測るテストとしています。英検の各級の目安は、準2級の「日常生活に必要な英語」から、2級の「社会生活に必要な英語」、準1級・1級の「社会生活で求められる英語」へと上がります。出典は、IIBCのTOEIC L&R IPテストの案内と、日本英語検定協会の各級のページで、どちらも2026年10月8日に閲覧しました。

TOEICと英検はどっちが難しいですか?

試験全体どうしでは比べられません。英検は級ごとに難しさが違い、TOEICは全員が同じ問題を受けるので、比べられるのは「どの級」と「何点」を同じCEFRの段に置いたときだけです。

同じ段どうしでも、難しく感じる理由が違います。英検は3級以上で書く・話すも合格に必要で、TOEIC L&Rは200問を約2時間で解き切る速さが求められます。「どっちが難しいか」は、話す・書くが苦手な人には英検が、長い英文を速く読むのが苦手な人にはTOEICが重く感じる、という自分の側の基準で決まります。

就職や大学入試ではTOEICと英検のどちらが使われますか?

使われるのは、提出先が要項で指定しているほうです。一般に、就職・転職・昇進ではTOEICのスコア、高校や大学の入試、単位認定では英検の級が求められる場面が多いと言われますが、決めるのは提出先です。

指定された試験の代わりに、別の試験の点数を読み替えて書いても条件を満たしたことにはなりません。大学入試では、英検の級やCSEスコア、TOEICのスコアを出願条件や加点に使う学校があります。使い方は学校ごとに違うので、最新の募集要項で確かめてください。

TOEICの書類は、公開テストなら公式認定証、IPテストのマークシート方式ならスコアレポートです。提出先がどちらを受け付けるかも、要項で確認しておきます。

英検とTOEICは両方受ける意味がありますか?

目的が2つあるなら、両方受ける意味はあります。英検の級は入試や学習の到達目標として、TOEICのスコアは就職や社内での英語力の証明として使われる場面が違い、片方をもう片方で置き換えることはできません。

英検2級や準1級を持っている人がTOEICを受けると、聞く・読むの2技能について、5点刻みの細かい点数で今の位置が分かります。逆にTOEIC L&Rのスコアだけでは話す・書く力は示せず、それには別のテストのTOEIC S&Wが必要です。単語・文法・リスニングの力は、どちらの試験でも共通の土台になります。

TOEICと英検どっちがいいの?

「TOEICと英検どっちがいい」の答えは、使う場面で選ぶことです。就職・転職・社内評価で英語力を点数で示したいならTOEIC L&R、入試や学校の目標として4技能を級で示したいなら英検です。迷ったら、提出先の要項がどちらの名前を書いているかを先に確かめます。

TOEICを選ぶなら、申し込む前に本番と同じ形式・時間の模試で今の点数の目安をつかんでおくと、受ける回を決めやすくなります。公開テストの受験料は、紙の公式認定証を希望する場合で7,810円(税込)です。スコアが表示されるのは試験日から17日後なので、提出の締切から逆算して受ける回を選びます。

TOEIC 何点から英検準1級並みにすごいと言えますか?

CEFRで英検準1級の合格水準と同じB2に入るのは、リスニング400点・リーディング385点以上で、合計なら785点からです。

ただし「何点からすごいか」は、英検との比較だけでは決まりません。応募先が求める水準や、受験者全体の中での位置でも評価は変わります。点数ごとの評価はTOEICの点数の目安で詳しく扱っています。

TOEICのスコアはCEFRでどのレベルですか?

TOEIC L&RのスコアはCEFRのA1からC1に対応し、各レベルはリスニングとリーディングの最低点で決まります。

セクション別の最低点の読み方や、CEFRの6段階それぞれの意味、TOEIC S&WのCEFRとの対応は、TOEICとCEFRの対照表にまとめています。

TOEIC 800点で英検準1級レベルと言えますか?

800点でも、リスニング400点以上・リーディング385点以上ならCEFR B2で英検準1級の合格水準と同じ段に入りますが、どちらかが足りなければB1にとどまります。

「TOEIC 800点なら英検準1級に合格できるか」という問いには、保証はないと答えるしかありません。TOEIC L&Rは書く・話すを測らないので、準1級の二次試験(面接)に通る力までは示せないからです。800点を目指す学習の組み立ては、TOEIC 800点の学習計画にあります。

英検の面接のように、TOEICで話す・書く力を示すには?

TOEICで話す・書く力を示すには、L&Rとは別のTOEIC Speaking & Writing Testsを受けます。

英検は3級以上で書く・話すも合否に入りますが、TOEIC L&Rのスコアには入りません。英検の面接で見られるような力を証明したいなら、S&Wのスコアが根拠になります。形式とスコアの出方はTOEIC Speaking & Writingで説明しています。

英検以外のIELTSやTOEFLとTOEICは換算できますか?

IELTSやTOEFLとの間にも公式の換算表はなく、比べられるのはそれぞれが公表しているCEFRとの対応を経由したときだけです。

手順は英検の場合と同じで、まず各試験の実施団体が出している対照表でCEFRの段を確かめます。IELTSとの比べ方は、TOEICとIELTSの換算で扱っています。

本番と同じ形式の模試で今のTOEICの点数を確かめるには?

本番と同じ200問・約2時間の形式で時間を計って解き、リスニングとリーディングを別々に見て、CEFRのどの段にいるかを確かめます。

公開テストの過去問は公開されていないので、本番にいちばん近い教材はIIBCの公式問題集です。TOEICの模試・過去問で今の目安をつかめば、B1やB2の最低点にどちらのセクションが足りないかが見えてきます。TOEIC.aiの練習問題は公開されているテスト形式にならってTOEIC.aiチームが作成したもので、ETSの公式教材ではありません。表示される予測スコアは推定で、公式認定証の代わりにはなりません。

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