TOEICとCEFRの対照表:B1は550点、B2は785点、C2に対応するスコアはない

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TOEICとCEFRのスコア対照。換算の考え方を解説します。

概要

TOEIC Listening & Readingの総合スコアは、CEFRのA1からC1に対応し、C2に対応するスコアはありません。目安はA1が120点以上、A2が225点以上、B1が550点以上、B2が785点以上、C1が945点以上で、ETSとIIBCが公表している対照表の数値です。換算できるのはListening & Readingの総合スコアで、Speaking & WritingとTOEIC Bridgeは別の対照表です。総合スコアが届いていても、セクション別の最低点を満たさなければレベルには届きません。

CEFR(セファール)とは何ですか

CEFR(セファール)は、外国語の運用能力を6段階で示す世界共通の指標です。正式名称はヨーロッパ言語共通参照枠で、欧州評議会が策定しました。

6段階はA1、A2、B1、B2、C1、C2の順に並び、AからCへ上がるほど高い水準を指します。各レベルは正答数ではなく「何ができるか」という記述で書かれています。だから特定の試験に縛られず、学校や企業は「B2以上」という形で条件を出せます。読む・聞くだけでなく、話す・書くを含む4技能を同じものさしで扱えるのも同じ理由です。

2026年9月に日本語の検索語を調べたところ、「TOEIC CEFR」より「CEFR」や「CEFRレベル」単体のほうが一桁多く検索されていました。換算表を探している人より、CEFRという言葉自体をまだ知らない人のほうが多いということです。

日本では文部科学省が「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」を公表していて、大学入試の外部検定利用などで参照されます。TOEICのスコアをCEFRに置き換える場面の多くは、この種の表が前提になっています。

6段階は3つのくくりに分かれます。

  • A1・A2 基礎段階の言語使用者。決まった場面の短いやりとりに限られ、話が少しそれると追えません。
  • B1・B2 自立した言語使用者。身近な話題ならついていけ、B2では支援なしで英語の業務を回せます。
  • C1・C2 熟達した言語使用者。含みや語調まで拾え、速く進む専門的な議論にも加われます。

TOEICのスコアはCEFRのどのレベルに換算されますか

換算の根拠になるのは、ETSとIIBCが公表している公式の対照表です。TOEIC Listening & Readingの総合スコアを、そのままCEFRレベルに読み替えます。

公式の対照表を、高いレベルから順に並べます。

CEFRレベルTOEIC L&R 総合スコアリスニングの最低点リーディングの最低点
C1945点以上490点455点
B2785点以上400点385点
B1550点以上275点275点
A2225点以上110点115点
A1120点以上60点60点

この表が扱うのはListening & Readingの総合スコアだけです。Speaking & WritingとTOEIC Bridgeには、それぞれ専用の対照表があります。3つを1枚の表にまとめて読むと、数値が合わなくなります。

ウェブ上の非公式な換算表は、この表と食い違うことがあります。B2を750点とするものが代表例です。提出先が見るのは公式の対照表なので、条件を確認するときは公表元の数値に戻してください。スコア自体は10点から990点までの5点刻みで、合否はありません。

CEFR B1 はTOEICで何点ですか

CEFR B1は、TOEIC Listening & Readingの総合550点以上です。セクション別の最低点は、リスニングが275点、リーディングが275点になります。

B1は自立した言語使用者の下半分にあたり、仕事の身近な話題ならついていける段階です。自分の担当分野の会議なら追えますが、本題から外れた雑談は落とします。

IIBCが2026年9月3日時点で公表していた回の平均は、トータル598.1点でした。550点は平均の少し下という位置です。B2の785点まではさらに235点あり、B1に届いた時点ではまだ折り返しに来ていません。

CEFR B2 はTOEICで何点ですか

CEFR B2は、TOEIC Listening & Readingの総合785点以上です。セクション別の最低点は、リスニングが400点、リーディングが385点です。

785点は、学校や企業が条件として指定することのもっとも多い数字です。実務上は、支援なしで英語の業務を回せる水準を指します。自分の英語力の目安を1つだけ持つなら、この数字になります。

注意点は、785点が総合スコアだという一点にあります。内訳が偏っていると、総合だけ満たしてレベルに届かない場合があります。リスニング450点・リーディング335点なら合計は785点ですが、リーディングの最低点385点には50点足りません。

なお780点はB1です。B2との差は5点しかありませんが、境界そのものは動きません。

C2 に対応するTOEICスコアはありますか

ありません。 TOEIC Listening & Readingの対照表はA1からC1までで、C2に対応するスコアは設定されていません。945点以上がC1で、990点を取ってもC1が上限です。

理由は設計上のものです。テストの設問はC1より上になると受験者の差を安定して測れなくなるため、ETSはC2を主張していません。

帰結は2つあります。C2の証明を求められている場合、Listening & Readingの結果では要件を満たせないので、別の試験が必要になります。そして、C2の行がある換算表は、その行を自分で作っています。無料の換算ページでいちばん多い誤りが、この1行です。

CEFRのレベルは何の目安になりますか

CEFRレベルは、試験の名前を問わずに何ができるかを伝えるための目安です。学校も企業も、TOEICでも英検でもIELTSでも受け付けたいので、条件をスコアではなくレベルの形で書きます。換算は、その条件と自分のスコアを突き合わせる作業にあたります。

この先の4つが、突き合わせるときに必要になる情報です。レベルごとの英語力、総合スコアとセクション別最低点のずれ、TOEIC以外の英語試験、そしてB2に届かないときの詰め方です。

各CEFRレベルは実際にどれくらいの英語力ですか

公式の記述は指導者向けに書かれているので、そのままでは自分の位置が分かりません。TOEICが対応する5つのレベルを、仕事の場面に置き換えます。

  • A1 入門。単語と決まり文句だけが分かる段階で、掲示に書かれた名前は読めても中身までは追えません。
  • A2 初級。短い定型のやりとりができる段階で、決まった形のメールと電話の挨拶なら扱えます。
  • B1 中級。身近な仕事の話題ならついていける段階で、会議の脇道にそれた発言は落とします。
  • B2 中上級。支援なしで英語の業務を回せる段階で、会議も資料も人手を借りずに処理できます。
  • C1 上級。速く進む議論の中でも、含み、語調、反論のニュアンスまで無理なく拾えます。

何点からすごいのかという問いには、B2の785点を超えたあたりから、というのが目安になります。IIBCが公表していた直近の回では、795点以上が上位およそ14%でした。スコア帯ごとの意味はTOEICスコアの目安で説明しています。

総合スコアが足りていてもレベルに届かないことはありますか

はい、セクション別の最低点を満たしていなければ届きません。提出先が総合スコアだけでなく、リスニングとリーディングの点を別々に見る場合があるからです。

IIBCが2026年9月3日時点で公表していた回(受験者14,415人)の平均は、リスニング331.8点、リーディング266.3点、トータル598.1点でした。リスニングがリーディングより約65点高いのが、日本の受験者の平均像です。

つまり偏りは例外ではなく標準です。B2の最低点で先に落ちるのはリーディング側になりやすく、総合で785点にちょうど届いた人ほどここで止まります。提出前に、総合スコアと2つのセクションの点を、要項の数字と1つずつ突き合わせてください。読む速度が原因なら、リーディングの時間配分から直すほうが早く動きます。

TOEIC以外の英語試験もCEFRに換算できますか

できます。ケンブリッジ英語検定、実用英語技能検定(英検)、IELTS、TOEFL iBTなど、主要な英語試験はそれぞれ自前のCEFR対照表を公表しています。

ただし試験どうしを直接つなぐ公式の換算はありません。比較できるのはCEFRを経由したときだけで、精度はそのぶん落ちます。提出先が指定した試験の代わりに換算値を出しても、それは通りません。

日本では文部科学省の対照表が複数の試験を横並びにしていて、大学入試などで参照されます。IIBCの対照表とは別の表なので、要項がどちらを指しているかを先に確認してください。4技能で見たい場合は、Speaking & Writingのテストを足すことになります。

B2(785点)に届かないときは何が足りていませんか

750点前後で止まっている場合、足りないのは知識より時間であることが多くなります。750点と785点の差は35点で、200問の中で正解が7問増えれば届く計算です。

その7問がどこにあるかは、たいてい決まっています。リーディングの終盤で、時間切れになってたどり着けなかった設問です。新しい教材を足すより、Part 7に何分残せるかのほうが先に効きます。

公開されている過去問は存在しないので、通しで測れる材料は限られます。TOEIC.aiの練習問題は、公開されているテスト形式にならってTOEIC.aiチームが作成したもので、ETSの公式教材ではありません。785点までの詰め方は800点を取るための学習計画にまとめています。

よくある質問

TOEICのスコアはCEFRのどのレベルにあたりますか。

TOEIC Listening & Readingの総合スコアが、120点以上でA1、225点以上でA2、550点以上でB1、785点以上でB2、945点以上でC1にあたります。数値はETSとIIBCが公表している対照表のものです。

CEFR B1 はTOEICで何点ですか。

総合550点以上です。セクション別の最低点は、リスニングが275点、リーディングが275点です。

CEFR B2 はTOEICで何点くらいですか。

総合785点以上です。セクション別の最低点はリスニング400点、リーディング385点で、内訳が偏っていると総合だけ満たしてレベルに届かない場合があります。

TOEIC 750点はB2ですか。

いいえ、B2は785点からです。差は35点で、200問のうち正解が7問増えれば届きます。

C2に対応するTOEICスコアはありますか。

ありません。TOEIC Listening & Readingの対照表はA1からC1までで、990点を取ってもC1が上限です。C2の行がある換算表は、その行を自分で作っています。

CEFRとは何ですか。

外国語の運用能力を6段階で示す世界共通の指標です。正式名称はヨーロッパ言語共通参照枠で、欧州評議会が策定しました。

Speaking & WritingやTOEIC Bridgeも同じ表で換算できますか。

できません。この対照表が扱うのはListening & Readingの総合スコアだけで、Speaking & WritingとTOEIC Bridgeには、それぞれ専用の対照表があります。