TOEIC公式問題集の使い方(2026年):最新13の中身、選び方、難易度、解き方と復習、何周、アプリ・音声・PDF
概要
TOEIC 問題集のなかで本番にいちばん近いのは、テスト開発機関のETSが本番と同じプロセスで作った問題を2回分収録した「TOEIC 公式問題集」(以下、公式問題集)です。最新は2026年10月発売の問題集 13 で、日本でTOEICを実施するIIBCが最新刊として案内しています。使い方の基本は、本番と同じ約2時間で通して解き、採点し、パートごとに復習して、同じ回をもう一度解くことです。版や付属物、音声の入手方法は、2026年10月8日にIIBCの公式ページで確かめた内容です。
公式問題集を手に取る前後に出てくる疑問に、次の順で答えていきます。
- 中身と付属物
- 最新の番号
- どれを買うか
- 問題レベル
- 使い方の手順
- パート別の復習
- 何回分・何周解くか
- 公式問題集だけで足りるか
- アプリと本
- 音声の入手
- 中古
- 解き終えたあと
TOEIC公式問題集とはどんな問題集ですか?
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』は、ETSが本番のテストと同じプロセスで制作した問題を、テスト2回分(計400問)収録したIIBCの公式教材です。1回分の分量は本番と同じで、リスニングセクションが約45分・100問、リーディングセクションが75分・100問です。
最新の問題集 13 に入っているものを、IIBCの書籍紹介ページの説明から表にまとめました。
| 入っているもの | 内容 |
|---|---|
| 練習テスト | 200問×2回。問題用紙はテストで使用する問題用紙と同じサイズ・レイアウト |
| 解答用紙 | 2枚。本番と同じ形式のマークシート |
| 別冊「解答・解説」 | 日本語訳、正答・正誤の解説、重要語句とその意味 |
| リスニング音声 | 本番と同じ公式スピーカーによる音声 |
| リーディングの音声 | リーディングセクションの一部の音声を特典としてダウンロード |
| 換算表 | 正答数から参考スコア範囲がわかる表 |
市販の問題集との大きな違いは、ETSが作った本番と同じ品質の問題だという点です。自宅で解くと、途中で音声を止めたり、マークを後回しにしたりしがちです。付属の解答用紙に塗る時間まで含めて通すと、本番に近い疲れ方まで体験できます。
TOEIC公式問題集の最新は何番ですか?
最新は『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13』で、IIBCは2026年10月発売の最新刊として案内しています。ひとつ前の問題集 12 は2025年10月発売です。「13はいつ出るのか」と検索する人もいますが、13は2026年10月にすでに発売されています。
IIBCの「公式教材・問題集」ページに載っている番号ごとの発売時期と音声の形を、新しい番号から並べました。
| 番号 | 発売・改訂 | 音声 |
|---|---|---|
| 13 | 2026年10月 | 音声ダウンロード |
| 12 | 2025年10月 | 音声ダウンロード |
| 11 | 2024年7月 | 音声ダウンロード |
| 10 | 2023年10月 | 付属CD |
| 9 | 2026年7月改訂 | 改訂版は音声CDなし、音声ダウンロード |
| 8 | 2021年10月 | 付属CD |
| 7 | 2020年12月 | 付属CD |
| 6 | 2020年2月 | 付属CD |
| 5 | 2019年6月 | 付属CD |
| 4 | 2018年10月 | 付属CD(収録音声のダウンロード可) |
| 3 | 2017年12月 | 付属CD(収録音声のダウンロード可) |
| 2 | 2017年2月 | 付属CD |
| 1 | IIBCの一覧に発売月の表示なし | 付属CD |
5以降は、リーディングセクションの一部の音声も特典としてダウンロードできます。番号つきシリーズとは別に、2016年5月の公開テストから導入された新形式問題に初めて対応した『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』もあります。13は発売されたばかりなので、買う前にIIBCのページで最新刊の表示を確かめてください。
TOEIC公式問題集はどれを買うべきですか?
どれを買うべきか迷ったら、1冊目は最新の問題集 13 で十分です。どの番号も本番と同じプロセスで作られたテスト2回分なので、番号によって中身の種類は変わらず、新しいほど最近のテストに近い問題で練習できます。2冊目からは12、11と新しい順にさかのぼります。
「何番がいいか」に公式の順位はなく、IIBCは13を最新刊として案内しているだけです。10以前(9の改訂版を除く)は付属CDつき、11以降と9の改訂版は音声がダウンロードなので、CDプレーヤーがなければ音声の形で選ぶのが実際的です。13には書籍版とアプリ版があり、その違いは後のセクションで比べます。
TOEIC公式問題集の問題レベルは本番と同じですか?
同じ品質と考えて問題ありません。IIBCは、問題はすべてETSが本番と同じプロセスで制作し、「本番のテストと同じクオリティーの問題」を収録していると説明しています。
番号ごとの難易度の差を、IIBCは示していません。問題レベルを「難しい・易しい」で比べるより、換算表で自分の正答数がどの参考スコア範囲に入るかを見るほうが役に立ちます。範囲で出るのは、本番のスコアが素点ではなく、スコアの同一化(Equating)で換算した点数だからです。
もっと難しい問題で練習したい人向けに、IIBCは過去のテスト結果の正答率に基づいて難問を選んだ『公式TOEIC Listening & Reading 800+』(2021年12月発売)を出しています。
TOEIC公式問題集はどう使えばいいですか?
公式問題集の使い方の基本は、1回分を本番と同じ約2時間・200問で通して解き、採点して換算表で参考スコア範囲を出し、間違えた問題をパートごとに復習してから、同じ回をもう一度解くことです。
1回分を使い切るまでの流れを、5つの段階に分けて書きます。
1. 本番と同じ時間で解く:リスニング約45分とリーディング75分を休まず通し、付属の解答用紙にマークします。
2. 自己採点する:別冊の正答で採点し、換算表でリスニングとリーディングの参考スコア範囲を確かめます。
3. 苦手分野を分ける:間違えた問題を、語彙・文法・音の聞き取り・時間切れのどれで落としたかに分けます。
4. 解説で復習する:別冊の解説と日本語訳、重要語句を使い、間違えた理由をパートごとに確かめます。
5. 解き直しをする:復習が終わったら同じ回をもう一度解き、前回落とした問題が取れるかを確かめます。
IIBCの公式教材ページで千田潤一氏は、繰り返すうちに語彙力、文法、音の変化、スピードのどこが弱いかが見えてくると述べています。誤答による減点はないので、1回目から空欄を作らず全問マークしてください。時間配分のコツは本番当日の話なので、ここでは最後まで止めずに通すことだけを守ります。
TOEIC公式問題集の復習はパートごとにどう進めますか?
リスニングは音声とスクリプトで聞き取れなかった箇所を確かめ、リーディングは解説と和訳で間違えた理由を確かめます。目的はどちらも同じで、聞き逃しと読み残しの原因を1つずつ消すことです。
別冊と音声を使った復習のしかたを、パートごとにまとめました。
| パート | 復習のしかた |
|---|---|
| Part 1〜4(写真描写問題・応答問題・会話問題・説明文問題) | スクリプトを見ながら、公式スピーカーの音声に合わせて英文を目で追う |
| Part 5 短文穴埋め問題 | 解説で文法の問題か語彙の問題かを分け、知らなかった語句を重要語句のリストで覚える |
| Part 6 長文穴埋め問題 | 文脈で決まる設問について、前後のどの文が根拠になるかを確かめる |
| Part 7 読解 | 正解の根拠になる文を、本文の中で探し直す |
音声に合わせて目で追うだけでもよいというのは、IIBCの公式教材ページで千田潤一氏が勧めている方法です。問題集 5 以降はリーディングセクションの一部の音声が特典になっているので、Part 7 の英文も音声つきで読めます。千田氏は、単語を文章ごと声に出しながら書く「音読筆写」も提案しています。
TOEIC公式問題集は何回分・何周解けばいいですか?
決まった回数はありません。目安として、IIBCの公式教材ページで千田潤一氏は、1度解いて採点しただけでやめるのは「もったいない」とし、3回繰り返すと弱点が見え、5回で克服できるというのが自身の実感だと述べています。
「何回分」と「何周」は別の問いです。1冊はテスト2回分なので測れるのは2回で、何周かは同じ回を解き直す回数です。2周目からは時間を計って通すより、間違えた問題と聞き取れなかった音声を中心に繰り返しを回すほうが効率的です。
学習サイトの中には、周回数を決めず身についたかどうかで判断するとするところや、800点を超えるなら2冊(テスト4回分)以上を挙げるところがあります。どちらも各サイトの目安で、IIBCが出している数字ではありません。
TOEICは公式問題集だけでいいですか?
本番形式に慣れて今の位置を測るには公式問題集がいちばん近い教材ですが、1冊は2回分しかなく、単語や文法の不足を順に埋める作りではありません。弱点が見えたら、そこを補う教材を足すのが現実的です。
千田潤一氏がIIBCの公式教材ページで勧めるのは、スコアの弱い方のセクションを補うクロストレーニングです。教材は『公式TOEIC Listening & Reading トレーニング 2』のリスニング編(380問)とリーディング編(377問)です。語彙が足りなければ、1,800語を収めた公式英単語(2026年1月発売)もあります。
公式問題集だけでは単語と文法の基礎が足りないという点で、学習サイトの答えはほぼ一致します。1冊だけで迷うなら、最初の1冊を回し切ってから2冊目に進みます。補う市販書の選び方はTOEICの参考書にまとめています。
TOEIC公式問題集はアプリと本どっちがいいですか?
本番のリハーサルには書籍版、スキマ時間の演習と間違えた問題の復習にはアプリ版が向いています。書籍版は本番の問題用紙と同じサイズ・レイアウトで、付属の解答用紙にマークして解けます。
問題集 13 の書籍版とアプリ版を、IIBCの書籍紹介ページの説明で比べました。
| 項目 | 書籍版 | アプリ版 |
|---|---|---|
| 入手 | 書店・ネット書店 | 「TOEIC公式教材アプリ」内で購入(アプリのダウンロードは無料) |
| 本番の再現 | 問題用紙と同じサイズ、解答用紙2枚 | 模試モードでタイマーを使い200問を体験 |
| 復習 | 別冊「解答・解説」 | 学習モードで問題・パートごとに解き進め、すぐ解説を確認 |
| 弱点の把握 | 自分で採点して記録 | レーダーチャートで各パートの正答率を表示、間違えた問題・気になる問題だけを復習 |
両方を使うなら、1回目は紙で本番どおりに通し、復習はアプリで進める順番が合います。アプリ版の価格はIIBCのページに載っていないので、購入画面で確認してください。IIBCのページでアプリ版を確認できたのは、問題集 13 だけです。
TOEIC公式問題集の音声はどこで聞けますか?
公式教材の音声は、IIBCの「TOEIC公式教材アプリ」での再生か、IIBC公式サイトからの音声ダウンロードで、無料で使えます。どちらもTOEIC申込サイトの会員登録が必要です。
スマートフォンで聞くまでの流れは、IIBCの案内では3段階です。
1. 「TOEIC公式教材アプリ」をスマートフォンにダウンロードし、アプリを開いてログイン画面に進みます。
2. TOEIC申込サイトに登録したメールアドレスとパスワードを入力して、アプリにログインします。
3. 「音声を聞く」か「書籍音源」から教材を選び、ストリーミングで聞くか端末に保存してオフラインで聞きます。
パソコンでは、IIBCの音声ダウンロードページで教材画像の下の「ダウンロード」を押します。会員IDは受験申込と同じなので、受験したことがあれば新しい登録は要りません。
TOEIC公式問題集のPDFはダウンロードできますか?
公式問題集の問題をPDFでダウンロードする方法はありません。IIBCが案内している問題集 13 の形は書籍版とアプリ版で、2026年10月8日時点でPDF版の案内はありません。無料でダウンロードできるのは音声だけです。
「PDFダウンロード」で探す人が求めているものごとに答えると、音声ならIIBCから無料、スマートフォンで解きたいならアプリ版、問題を印刷したいなら本番と同じサイズの書籍版の問題用紙になります。誤植が気になるときは、IIBCが出している公式教材・問題集の「正誤表とお知らせ」ページで確かめられます。
TOEIC公式問題集は中古でも使えますか?
問題そのものは新品と同じなので練習には使えますが、問題用紙に書き込みがあると初見で解けない回が出ます。中古で買うなら、書き込みの有無と、別冊「解答・解説」と解答用紙がそろっているかを確かめてください。
付属CDが欠けていても、IIBCの案内では公式教材の音声は会員登録をすればアプリかダウンロードで利用できます。ただし、どの番号がダウンロードの対象かは、買う前にIIBCの音声ページで確かめておきます。同じ回を何周も解く使い方には、自分で書き込める新品のほうが向いています。
TOEIC公式問題集を解き終えたら次は何を解けばいいですか?
公式問題集は1冊2回分なので、新しい番号の公式問題集に進むか、本番形式の模試で、初めて解く問題200問をもう一度時間どおりに通します。答えを覚えた回を解き直しても、力がついたかどうかは測れません。
解き終えたら、解く・復習する・繰り返すという同じ手順を、次の問題で回します。2回分のうち1回を測り直しのために残しておくと、本番前の確認に使えます。このあとは、無料で解ける模試、リスニング問題集の使い方、Part 5の時間の目安、Part 7を解き切る練習、400点台の読み方を短く取り上げます。
TOEICの問題集を無料で解けるサイトはありますか?
IIBCが無料で公開しているのは、「テストの形式と構成」ページにある各パートのサンプル問題です。200問を通して測るなら、TOEIC.aiのTOEIC 模擬試験が使えます。リスニング100問・約45分とリーディング100問・75分を、休憩なしで通して解けます。
無料アカウントでは4回分(リスニング & リーディング2回、スピーキング & ライティング2回)が採点され、以降は未採点で保存されます。TOEIC.aiのチームが公開されている形式にならって作った問題で、ETSの公式教材でも過去問でもなく、公式のスコアは出ません。すべての設問に解説がついているわけではありません。
TOEICのリスニング問題集はどう使いますか?
リスニングの問題集は、聞き取れなかった設問のスクリプトを確かめ、音声に合わせて英文を目で追う復習に時間を使います。公式問題集なら、本番と同じ公式スピーカーの音声で練習できます。リスニングパートごとの形式と学習法は、TOEICのリスニングで詳しく説明しています。
TOEIC Part 5の問題集は1問何秒で解きますか?
IIBCの公式教材ページで千田潤一氏は、Part 5とPart 6は1問30秒以内、Part 7は1問1分以内を目安に挙げています。IIBCが定めた規定ではなく、IIBCのサイトに載った講師の目安です。Part 5 短文穴埋め問題の解き方とよく出る問題タイプは、TOEIC Part 5のページにまとめています。
TOEIC Part 7の問題集で時間内に解き切るには?
公式問題集で1問1分以内の目安に近づくまで、正解の根拠になる文を探す練習を繰り返し、読む速さを上げます。Part 7 読解は1つの文書29問と複数の文書25問で構成されます。解く順番はTOEIC Part 7のページで説明しています。IIBCには『公式TOEIC Listening & Reading Part 7 速読演習』(2022年12月発売)もあります。
TOEICで400点台はやばいですか?
やばいかどうかは提出先と目的で決まります。公式問題集の換算表で400点台の範囲が出たなら、それは今の位置を示す目安として読みます。換算表は1つの点ではなく範囲で出るので、上限と下限の両方を見てください。何点からすごいと言えるかなど、スコア帯の読み方はTOEICスコアの目安で確認できます。