TOEIC Part 7:54問を残り55分で解ききる時間配分と、1問1分の解き方

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Part 7 は読解問題。解答と解説つきで扱います。

概要

TOEICのPart 7(パート7)は、IIBCが読解として扱う形式で、問題数は54問です。内訳は1つの文書が29問、複数の文書が25問で、リーディングセクション100問の過半を占めます。75分間のうちPart 5とPart 6を終えて残るのは約57分、マークの確認に2分残せば実働は約55分で、54問なら1問あたり約60秒が時間配分の目安になります。この約1分は公表されている75分間と問題数から逆算した計算値で、IIBCが示した数字ではありません。

Part 7(読解)は何問出ますか

54問です。リーディングセクション100問の過半にあたり、セクションのいちばん最後に置かれています。

IIBCはPart 7に1つの名前を与えていません。公式の出題形式では、文書の数で1つの文書 29問複数の文書 25問に分けて示されます。

複数の文書の25問は、さらに2つの文書のセットと3つの文書のセットに分かれます。設問番号でいえば176番から185番までが2つの文書、186番から200番までが3つの文書です。この番号の区切りはIIBCの公表値ではなく、出題形式として知られている並びです。

Part 7だけのスコアは出ません。Part 5・Part 6と合算されて、リーディングセクションの5点から495点までの1つのスコアになります。5点刻みで合否はなく、誤答による減点もありません。

リーディングセクションの内訳は次のとおりです。

パートIIBCの正式名称問題数セクション内の割合
Part 5短文穴埋め問題30問30%
Part 6長文穴埋め問題16問16%
Part 7読解54問54%

セクション全体の75分をどう配るかはリーディングの時間配分にまとめています。

Part 7は1問何分で解けばいいですか

約1分、54問で約55分です。ただし数字の出どころを先に断っておきます。IIBCはパートごとの制限時間を指定していないので、1分も55分も、公表されている75分間と各パートの問題数から逆算した計算値です。

式は3行で終わります。

  • 75分 − Part 5 約10分 − Part 6 約8分 = 約57分
  • 57分 − マークの確認 2分 = 約55分
  • 55分 ÷ 54問 ≒ 約60秒

Part 5の10分の根拠はPart 5の解き方にあります。1問約20秒という数字も、同じく75分間・100問から逆算した計算値です。

ブロック別に時間配分を割り直すと、目標時間の目安はこうなります。

ブロック問題数目標時間1問あたり
1つの文書29問30分約60秒
複数の文書(2つ)10問10分約60秒
複数の文書(3つ)15問15分約60秒

合計は55分です。3つの文書のセットは最後に来るのに削れません。照合しないと答えられない設問が必ず入っていて、その設問がいちばん時間を食うからです。

撤退のルールも1つ決めておきます。残り10分を切ったら読むのをやめ、未解答をすべて埋めます。誤答による減点はないので、空欄にしておく損と、間違える損は同じです。

Part 7にはどんな文書が出ますか

出るのは6種類で、出題形式は回をまたいで変わりません。種類が分かると事実の置き場所が先に分かります。広告なら価格と日付は下寄りにあり、日程表は文章ではなく行と列で読みます。読解スピードを作っているのは読む速さより、この配置の把握です。

  • メールと社内文書。差出人・宛先・件名が用件を示し、依頼は最終段落に置かれます
  • 手紙と通知。変更点や指示は1回しか書かれず、繰り返されません
  • 求人広告などの広告。価格、日付、条件、連絡先は下部にまとまります
  • 記事とプレスリリース。第1段落が誰と何を答え、詳細を問う設問は中盤から拾います
  • 日程表・請求書・申込書。行と列で読む文書で、効いてくるのは文言より数字です
  • テキストメッセージとオンラインチャット。意味はやり取りの流れにあり、1行だけでは決まりません

Part 7の設問は何を聞いてきますか

設問は6タイプで、探して答えるものと、読んで考えるものに分かれます。設問文の形を見た時点でどちらかが決まるので、本文を開く前に振り分けます。

次の英文は、TOEIC.aiが公開されている出題形式にならって作成した設問の例です。ETSの過去問でも公式教材でもありません。

設問文の形と、そこでやる作業は次のように対応します。

設問タイプ設問文の形何をするか目標時間
目的・主題What is the purpose of the e-mail?冒頭と末尾を読む約30秒
事実の特定When will the office reopen?固有名詞・日付・数字を探す約20秒
推測What is suggested about Ms. Ito?書かれている2つの事実を足す約60秒
語彙The word "compile" is closest in meaning toその1文だけを読む約30秒
文挿入In which of the positions marked [1]-[4] does the sentence best belong?指示語のつながりを確かめる約60秒
複数文書の照合What is indicated about the revised schedule?一方の事実を持って他方を読む約75秒

全タイプに共通する規則が1つあります。正解は本文の言い換えで、別の言葉に置き換えられています。本文と同じ単語をそのまま使った選択肢は、正解よりも誤答であることのほうが多くなります。

時間内に解ききるコツは何ですか

設問を先に読み、本文は探しに行きます。日本語のPart 7対策で設問先読みと呼ばれている手順です。通読する時間は、この55分の中に入っていません。

複数の文書のセットでは、開く前にそのセットの設問を全部読みます。照合設問は途中で気づくものではなく、最初から予期しておくものだからです。3つの文書のうち1つを飛ばせば、その照合設問は確実に落とします。

本番で守るのは次の5つで足ります。

  • セットの設問を全部先に読んでから、文書を開く
  • 固有名詞、日付、数字を探す。本文の中で視覚的に見つかるのはこの3つです
  • 本文と同じ単語を使った選択肢を疑い、言い換えのほうを探す
  • 照合設問はセットの最後に回す。単独の設問を先に片づければ半分の情報が手に入ります
  • 残り10分で読むのをやめ、未解答をすべて埋める

いちばん効くのはPart 7の技術ではありません。Part 5で浮かせた10分です。その10分はPart 7のおよそ10問にあたり、時間切れで落としているのは間違えた設問ではなく、たどり着けなかった設問のほうです。速くする手順はPart 5の解き方にあります。

目標スコア別に、Part 7はどこまで解ければいいですか

目標スコアで変わるのは正答率ではなく、55分でどこまで届くかです。

先に書けないことを1つ。「Part 7で何問正解すれば何点」という対応は存在しません。採点は正解数そのもの(素点、Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)による換算点(Scaled Score)で出され、IIBCは正答数とスコアの対応表を公表していないからです。

だから目標スコア別の目安は、正答数ではなく到達範囲と時間で書きます。

  • 600点前後を目指す段階では、Part 7に届く前に時間が尽きているのが普通です。まず1つの文書29問を30分で終える型だけを作り、複数の文書は解けたところまでにして、終了の合図の前に全部マークします
  • 730点前後になると、55分で54問に一通り目を通せます。残るのは3つの文書のセットの照合設問なので、そこを最後に回す設計にします
  • 800点以上では時間が余りはじめます。ここから先で伸びるのは速度ではなく、推測設問と言い換えの精度です

最初の分かれ目は完走できるかどうかで、正答率はその次です。トータル785点に対してリーディングを何点に置くかはリーディングの時間配分で扱っています。スコア帯ごとの意味はTOEICスコアの目安、800点を狙う場合の組み立てはTOEIC 800点の取り方にあります。

Part 7の対策は何から始めますか

長文の量からではなく、時間を計った1セットからです。

理由は、Part 7の本当の問題が正答率に出ないからです。時間を計らずに解けば、遅い受験者も正解します。届かなかったという事実は、制限時間をかけたときにしか記録に残りません。

この後の4つが、対策を回す順番です。設問先読みの練習、量の積み方、練習問題の入手先、そしてPart 5・Part 6との関係です。狙いはどれも時間配分の1点にあります。

設問先読みの練習はどう回しますか

設問先読みの練習は、1セット単位で時間を計り、答え合わせはセットを解き終えてから一度だけにします。設問を先に読む手順は、途中で答えを見た瞬間に崩れます。

1つの文書のセットは1本5分、3つの文書のセットは1セット15分を上限にして、超えたらそこで打ち切って記録します。記録するのは正誤ではなく、どのセットで何分超過したかです。

超過が起きる場所は人によってほぼ決まっていて、そこが直す場所になります。無料の模擬試験なら、制限時間つきで1セクションを通せます。

「解きまくる」のは効きますか

量を積むこと自体は効きますが、時間を計らない量は効きません。無制限で解いた正答率は本番より高く出るので、量をこなすほど「読めている」という手応えだけが積み上がります。

同じ練習問題の数なら、制限時間をつけた1セットのほうが、計らない3セットより得られる情報が多くなります。復習の単位も1問ではなくセットにして、どの設問で何分使ったかを設問タイプ別に並べ直します。

Part 7の練習問題はどこで手に入りますか

公開された過去問は存在しません。手に入るのは次の4種類です。

  • 公式問題集。ETSが本番と同じ工程で作った問題です
  • サンプル問題。IIBCがサイトで公開している数問です
  • 予想問題・市販の問題集。出版社が出題形式にならって作ったものです
  • 模擬試験。本番と同じ制限時間で通すものです

Part 7で測りたいのは時間配分なので、4つのうち本当に役に立つのは制限時間つきで通せる形式だけです。TOEIC.aiの練習問題も4種類目にあたり、公開されている出題形式にならってTOEIC.aiチームが作成したもので、ETSの公式教材でも過去問でもありません。

なおアプリの画面表示は英語のみで、日本語なのはこのガイドのほうです。過去問が存在しない理由は無料の模擬試験のページで扱っています。

Part 5・Part 6とは何が違いますか

違いは手がかりになる文脈の量と、時間の向きです。Part 5(短文穴埋め問題)は1文、Part 6(長文穴埋め問題)は短い文書の中の文法事項、Part 7は文書そのものの内容を問います。問題数は30問、16問、54問です。

Part 5とPart 6を速くする目的の半分は、Part 7の時間を作ることにあります。だからPart 7の点は、Part 7の技術より前段の速度で決まる部分が大きくなります。解き方はPart 5の解き方、文法事項の整理はTOEICの文法にあります。

よくある質問

TOEIC Part 7は何問ですか。

54問です。内訳は1つの文書が29問、複数の文書が25問で、リーディングセクション100問の過半を占めます。IIBCは読解を文書の数で分けて示していて、Part 7に1つの名前は与えていません。

Part 7は1問何分で解けばいいですか。

約1分です。75分間からPart 5の約10分とPart 6の約8分を引くと約57分、マークの確認に2分残すと約55分で、54問なら1問約60秒になります。この数字はIIBCが示したものではなく、公表されている時間と問題数からの計算値です。

Part 7が時間内に終わりません。何から直せばいいですか。

Part 5とPart 6を合わせて20分以内に終えるところからです。残り10分を切ったら読むのをやめ、未解答をすべて埋めます。誤答による減点はないので、空欄と誤答の損は同じです。

Part 7の解き方のコツは何ですか。

設問を先に読み、本文は通読せずに探しに行くことです。複数の文書のセットでは、開く前にセットの設問を全部読みます。本文と同じ単語を使った選択肢は、正解より誤答であることが多くなります。

目標スコア別に、Part 7は何問正解すればいいですか。

何問という基準は存在しません。採点は素点ではなくスコアの同一化による換算点で、IIBCは正答数とスコアの対応表を公表していないためです。目安になるのは、55分でどこまで届いたかのほうです。

Part 7の過去問や練習問題はどこにありますか。

公開された過去問はありません。使えるのは公式問題集、IIBCのサンプル問題、市販の予想問題、そして本番形式の模擬試験の4種類です。TOEIC.aiの練習問題も出題形式にならってTOEIC.aiチームが作成したもので、ETSの公式教材ではありません。