TOEICリーディング対策:伸びない原因、勉強法、パート別の練習、毎日の進め方、教材

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TOEICのリーディング対策。伸びない原因と練習法を解説します。

概要

75分間・100問のリーディングセクションを最後まで解ききるには、点が伸びない原因を先に特定し、その原因に合う練習法を選んで続けることが中心になります。リーディング対策の勉強法は、単語、文法、精読、速読、同じ問題の反復のどこに時間を使うかで変わります。このページでは原因と練習を1対1で対応させ、公式認定証の項目別正答率を原因探しに使う方法と、IIBCのリーディング専用の公式教材も紹介します。

このページで取り上げる項目を、出てくる順に並べました。

  • リーディングの出題の要点
  • 伸びない原因
  • 点数を伸ばす進め方
  • 単語の覚え方
  • 文法の固め方
  • 精読とスラッシュリーディング
  • 長文を速く読む練習
  • 同じ問題集の反復
  • Part 5とPart 6の練習
  • Part 7の練習
  • 毎日の進め方
  • 無料の教材と公式教材
  • 成果の確かめ方

TOEICのリーディングはどんな問題が出ますか?

TOEICのリーディングセクションは、75分間・100問で、Part 5 短文穴埋め問題30問、Part 6 長文穴埋め問題16問、Part 7 読解54問から成ります。Part 7は、1つの文書を読む問題29問と、複数の文書を読む問題25問に分かれます(IIBC「テストの形式と構成」)。

Part 6は各長文に設問が4問ずつあり、選択肢には単語や句のほかに一文を選ぶものもあります。Part 7には、文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もあります。テストは英文のみで構成され、英文和訳や和文英訳の設問はありません。

Part 7の54問だけで、リーディング100問の半分以上を占めます。

TOEICのリーディングが伸びないのはなぜですか?

伸びない原因はおもに5つで、単語力の不足、文法の理解のあいまいさ、後ろから訳して読む返り読み、時間配分を決めずに解くこと、TOEICの形式に慣れていないことです。原因によって、効く練習は違います。

5つの原因と、それぞれに当てる練習を1行ずつ対応させました。

原因起きていること効く練習
単語力の不足知らない語で意味が止まり、語彙問題も落とす単語をフレーズ単位で覚え直す
文法力のあいまいさ正解しても理由を言えず、似た問題でまた迷う正解の理由を説明できるまで解き直す
返り読み英文を後ろから訳すので、読むのが遅い精読のあと、スラッシュを入れて前から読む
時間配分前半で時間を使い、Part 7が最後まで終わらない時間を計って75分間を通しで解く
形式への不慣れ文挿入や複数の文書の設問で手が止まる同じ問題集の反復とパート別の練習で形式に慣れる

勉強しているのに伸びないときは、量が足りないのではなく、練習が原因に当たっていないことがよくあります。時間切れなのか読む力不足なのかの見分け方と配分の目安は、リーディングのページで扱います。まず表の左の列から、自分に当てはまる原因を選びます。

TOEICリーディングの点数を伸ばすコツは何ですか?

点数を伸ばすコツは、本番と同じ条件で解き、採点し、間違えた問題の原因を特定してから練習する順番で回すことです。公開テストを受けたことがあれば、公式認定証に載るAbilities Measured(項目別正答率)も原因を見分ける材料になります(IIBC「テスト結果」)。

1周の流れを、5つの段階に分けて示します。

1. 本番と同じ条件で解く。時間を計り、辞書を使わず、途中で止めずに最後の問題までマークします。

2. 採点する。間違えた問題と勘で当たった問題の両方に印をつけ、あとで見直す対象にします。

3. 原因を特定する。印をつけた問題ごとに、伸びない原因の表のどの行に当たるかを書き込みます。

4. 原因に合う練習をする。表の右の列から練習を選び、その原因に当たる問題に絞って取り組みます。

5. 同じ問題で解き直す。練習のあと印をつけた問題を解き、正解の理由を言えるかを確かめます。

高得点を取る裏ワザはありません。IIBCが受験者に書いている注意は、特にリーディングセクションでは時間配分に気をつけ、最後の問題まで解答欄にマークすることです。

TOEICのリーディング対策で単語はどう覚えればいいですか?

頻出単語を1語ずつではなくフレーズ単位で覚え、問題で分からなかった語をその都度覚え直します。単語力が足りないと、Part 5の語彙問題でもPart 7を読む速さでも点を落とします。

単語は毎日少しずつ続け、問題演習で出てきた知らない語は自分のリストに加えます。単語集で覚えた語を問題の英文で見つけたら、前後の語と一緒にフレーズで確認し直します。IIBCからは、公式TOEIC Listening & Reading 英単語(2026年1月発売、1,800語)が出ています。市販の『金のフレーズ』については金フレの使い方で扱っています。

文法の基礎はリーディング対策としてどう固めますか?

文法書で基礎を一通り確認し、問題を解いて苦手な項目を見つけたら、なぜその答えが正解なのかを自分で説明できるまで解き直します。文法はPart 5とPart 6で直接問われ、Part 7でも文の構造をつかむ力になります。

固め方を、3つの手順にまとめました。

1. 文法書で基礎を一通り確認する。品詞や時制などの項目ごとに、例文を読んで使い方をつかみます。

2. 問題を解いて苦手な項目を見つける。間違えた問題を項目ごとに分け、多い項目から手をつけます。

3. 正解の理由を説明できるまで解き直す。説明できない問題には印をつけ、次の解き直しで優先します。

リーディング対策で精読とスラッシュリーディングはどう練習しますか?

精読は1文ずつ構造と意味を確かめながら読む練習、スラッシュリーディングは英文を意味のまとまり(チャンク)で区切って前から理解する練習です。先に精読で正確に読み、次にスラッシュを入れて前から読み直す順番が組みやすくなります。

IIBCによると、TOEICは英文のみで構成され、英文和訳の設問はありません。日本語に訳し直す返り読みより、英語の語順のまま意味を取る練習のほうが本番の形に合います。精読は時間をかける練習なので、本番中ではなく復習の時間に行います。

1つの英文を使った練習の流れを、4つの手順に分けました。

1. 解き終えた問題の英文で精読する。辞書や解説を使い、1文ずつ主語と動詞、修飾の関係を確かめます。

2. 意味のまとまりごとにスラッシュを入れる。前置詞や接続詞、関係詞の前を目安に英文を区切ります。

3. スラッシュの順に前から読み直す。区切りごとに意味を取り、後ろから訳し戻さずに最後まで読みます。

4. 意味の分かった英文を音読する。公式問題集 13は、リーディングセクションの一部の音声を特典で入手できます。

TOEICリーディングの長文対策で速く読む力はどう鍛えますか?

一度精読して意味の分かった長文を、時間を計って読み直し、前回より速く読めたかを記録します。知らない語や文の構造でつまずかなくなった英文で速さを上げるのが、速読の練習の順番です。

速読の練習で押さえたい点を挙げます。

  • 時間を計る対象は、精読で意味を確かめた長文にします。初めて読む英文では、速さの変化が見えません。
  • 1分間に読める語数(wpm)を毎回記録します。目標の数字ではなく、前回との差を見るために使います。
  • 長文はPart 7の文書で練習します。読む速さを上げながら、本番の文書の形式にも慣れることができます。

wpmの目標値はIIBCもETSも公表していないので、自分の記録との比較で判断します。読み直しのたびに数字が縮まっていれば、その英文では速く読めるようになっています。

TOEICリーディングの問題集は繰り返し解くべきですか?

はい、新しい問題を次々に解くより、1冊の公式問題集や模試を繰り返し解き直すほうが効果的です。間違えた問題と迷った問題を1つずつ消していけるので、弱点が残りません。

繰り返しは、3つの段階に分けると進み具合を確かめやすくなります。

1. 時間を計って解く。初回と同じ条件で、迷った問題にも印をつけながら最後までマークします。

2. 採点して原因を分ける。間違えた問題と迷った問題を、伸びない原因の表のどの行かで分けます。

3. 時間を置いてもう一度解く。答えを選ぶだけでなく、正解の理由を言えるかどうかまで確かめます。

答えを覚えてしまった問題は、正答率では判断できません。解き直しのたびに理由を説明できるかで次に進むかを決めると、この反復練習が形だけになりません。何回解けば何点という根拠はないので、回数は決めずに進めます。

Part 5とPart 6のリーディング対策はどう練習しますか?

Part 5 短文穴埋め問題は選択肢を見て品詞問題か語彙問題かを先に見分ける練習、Part 6 長文穴埋め問題は空所の前後だけでなく段落の流れから答える練習が効きます。IIBCによると、Part 6は各長文に設問が4問ずつあり、選択肢には一文を選ぶものもあります。

Part 5とPart 6で取り組みたい練習を、2つずつ並べました。

  • Part 5は、選択肢に同じ語の形違いが並べば品詞問題、意味の違う語が並べば語彙問題と見分けます。
  • Part 5で迷った問題は、文法の手順に戻り、正解の理由を説明できるまで同じ問題を解き直します。
  • Part 6は、復習で空所に正解の選択肢を入れてから全文を読み直し、段落の流れを確かめます。
  • Part 6の文挿入の設問では、接続の語や指示語を手がかりに、前後の文とのつながりを確かめます。

Part 7の読解問題はどう練習しますか?

設問を先に読んで探す情報を決めてから本文に戻る解き方で解き、採点のあとで同じ文書を精読し直します。解くときの読み方と、復習のときの読み方を分けて練習します。

IIBCによると、Part 7は1つの文書の問題29問と複数の文書の問題25問に分かれ、文書内に一文を挿入する箇所を選ぶ設問もあります。複数の文書の問題では、文書どうしの情報をつなげる練習を別に行います。文書の種類についてIIBCは「いろいろな文書」とだけ書いているので、種類を決め打ちせずに練習します。

解いてから復習するまでの流れを、4つの手順で示します。

1. 設問の先読みをする。何を探す設問かを決め、英文を読むより必要な情報を探す姿勢で本文に入ります。

2. 該当箇所を探して答える。根拠になりそうな文を見つけたら、選択肢と照らし合わせてマークします。

3. 採点後に根拠の位置を確かめる。間違えた設問ごとに、答えの根拠が本文のどこにあったかを見ます。

4. 同じ文書を精読し直す。設問を外して文書を1文ずつ読み、どこで読み違えたのかを確かめます。

TOEICのリーディング対策は毎日どう進めればいいですか?

毎日は単語と短い英文の精読・音読を続け、本番と同じ75分間・100問を通しで解く日を定期的に入れます。毎日の練習と通しの演習を分けると、読む力と最後まで解く力の両方を確かめられます。

平日・週末・スキマ時間に分けた進め方の例で、時間の長さは生活に合わせて決めます。

いつ何をするか使う教材
平日単語をフレーズで確認し、間違えたPart 5・Part 6を解き直す。Part 7の文書を1つ精読して読み直す前回の通しの演習で間違えた問題
週末リーディングだけを75分間通しで解いて採点し、次の週に練習する原因を決める初めて解く問題
スキマ時間単語の確認とPart 5の解き直し単語集と、平日に解き直したPart 5

英語の文章を日常的に読む習慣があると、Part 7の長い文書にも抵抗が少なくなります。必要な勉強時間の目安は、勉強全体の計画の中で考えます。

リーディング対策に使える無料の教材と公式教材は何ですか?

無料で使える公式の素材は、IIBCのサイトにあるサンプル問題です。Part 5、Part 6、Part 7(4種類)の出題形式の解説(Directions)とサンプル問題が、「テストの形式と構成」のページに掲載されています。有料の公式教材には、リーディング専用のものがあります。

IIBCの「公式教材・問題集」のページ(2026年10月8日に確認)から、リーディングに使える4つを練習ごとに挙げます。

  • プラクティス リーディング編(2020年8月発売)は、350〜700点レベルでリーディングに特化して学ぶ人向けです。
  • トレーニング 2 リーディング編(2023年12月発売)は377問で、別冊の正解・和訳を使って解き直せます。
  • Part 7 速読演習(2022年12月発売)は、Part 7を全問解き切るための速読スキルを身につける練習に使えます。
  • 公式問題集は最新が13(2026年10月発売)で、本番と同じ形式の問題を通しで解く演習に向いています。

問題集やアプリを選ぶときは、本番と同じ形式か、解説で正解の理由が分かるか、時間を計って解けるかで判断します。

リーディング対策の成果はどう確かめればいいですか?

本番と同じ75分間・100問を通しで解くたびに、パートごとの正答数を前回と比べます。総合の点だけでなく、どのパートで何問落としたか、最後まで解き終えたかを見ると、次に練習する原因が決まります。

成果を比べるときは条件をそろえ、時間を計り、途中で止めず、辞書を使いません。練習で使った問題ではなく初めて解く問題で測らないと、答えを覚えているだけなのかが分かりません。公開テストを受けたら、公式認定証の項目別正答率でも確かめ、伸びない原因の表に戻って次の練習を選びます。

測る場所と、関連するページへの道筋を、この順で取り上げます。

  • リーディングだけを本番と同じ形式で解ける無料の模擬試験
  • 75分間をパートごとにどう配分するかをまとめたページ
  • Part 5の問題タイプごとの解き方と、例題で練習できるページ
  • Part 7で時間が足りないときに、どこから見直すかの考え方
  • リーディング350点が受験者の中でどのあたりにあるかの目安
  • 初心者がリーディング対策を何から始めればよいかの順番

リーディングだけを本番の形式で解ける模試はありますか?

はい、TOEIC.aiの模擬試験には「リーディングのみ」(100問・75分、Part 5〜7)があり、無料アカウントで受けられます。無料アカウントで採点されるのは4回分(リスニング & リーディング2回、スピーキング & ライティング2回)です。公式教材ではないので公式のスコアは出ず、すべての設問に解説がついているわけではありません。TOEICの模擬試験から始められます。

リーディングの75分はどう時間配分すればいいですか?

75分間で100問を解ききるためのパートごとの時間配分は、TOEICのリーディングと時間配分のページにまとめています。このページの練習は、その配分を本番で守れるだけの読む力をつけるためのものです。

Part 5のリーディング対策は例題でどこで練習できますか?

Part 5 短文穴埋め問題の問題タイプ(品詞・語彙・文法など)ごとの解き方と例題は、TOEIC Part 5の解き方のページで練習できます。例題で間違えたら、このページの文法の手順に戻り、正解の理由を説明できるまで解き直します。

リーディングで時間が足りないときはPart 7のどこを直しますか?

Part 7で時間が足りないときは、まずPart 5とPart 6にかけている時間と、Part 7の1問あたりの時間を見直します。具体的な配分と設問先読みのドリルは、TOEIC Part 7の時間配分のページにあります。読む速さそのものが原因なら、このページの速読の練習に戻ります。

TOEICリーディング350点はどのくらいのレベルですか?

IIBCが公表した2026年9月5日(午前)実施回(受験者17,265人)のリーディングのスコア分布では、345点のPercentile Rankが70.0です。つまり345点以上は受験者の上位約30%にあたります。同じ回のリーディングの平均は283.9点で、350点はその平均より上です。何点からすごいと言えるかは、TOEICスコアの目安で確かめられます。

初心者はリーディング対策を何から始めればいいですか?

初心者は、まずリーディングを1回通しで解いて伸びない原因の表で弱点を分け、多くの場合は単語と文法の基礎から始めます。リーディング対策を勉強全体の計画と勉強時間のどこに入れるかは、TOEICの勉強法で説明しています。

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